医療法人 回生会

「形成外科」の診療内容と科目の特徴

形成外科

【診療内容】形成外科で診療している主な疾患

■できもの(皮膚や皮下組織の腫瘍)

ほくろ(母斑)の仲間、脂肪腫、粉瘤、シミを伴うイボなどの良性腫瘍は切り取りの手術ができます。

黒や紺色、濃い茶色の丸くないできものは悪性の皮膚腫瘍の可能性があり、精査が必要です。

■けが ~すりキズ、切りキズ、内出血、動物にかまれたなど~(皮膚や皮下組織までの外傷)

ドアに指を挟んだ場合のキズは、骨折を伴うこともあり、整形外科医と相談しながら治療します。

トゲや、釘、釣り針など異物が刺さったなど、深い時はその部分に麻酔をして取り除きます。

■やけど(熱傷)

受傷直後は5分ほど水で冷やし、その後、空気から遮断するように何かを当てて受診してください。

水ぶくれになっている場合は膜を取り除いて治癒を促進するような材料を当てます。

広い範囲のやけどの場合は全身に影響が及ぶことがあるので、救急外来への受診をお勧めします。

■床ずれ (褥瘡)

車いすや寝たきりの患者さんにできやすいキズです。床ずれになる前には好発部位*に消えない赤い跡ができるので、褥瘡予防用のマットを導入するなど、早め早めの予防対策がとても大事です。

*褥瘡好発部位の図

■ケロイド、キズ跡(真正ケロイド、肥厚性瘢痕、瘢痕拘縮)

キズを縫合したり手術をするときには、将来ケロイドにならないよう、なるべく傷跡が目立ちにくくなるように手を尽くすのが形成外科のだいご味です。術後のケアも治療のうちなので、定期的に通院してもらって対策をとってゆきます。

それでも、のちに傷跡がつっぱったり、盛り上がったりして気になる場合はそれを修正する手術を行います。

■爪のトラブル(陥入爪・巻き爪、爪水虫)

痛みの状況によっては、麻酔をしてから処置をします。

■耳前瘻孔、副耳(ふくじ)(皮膚レベルの先天性奇形)

耳の前方で化膿したものは、耳前瘻孔が原因のことがあります。単に切開しただけでは治せません。

 

■老人性眼瞼下垂、逆まつげ(挙筋前転術、余剰皮膚切除)

写真   余剰皮膚切除

眼瞼の手術の場合は、原則として入院での治療を勧めています。

施設入所の高齢者の場合は、通院での治療も考慮します。

 

■しみ、あざ

種類によっては、レーザー治療が良い適応になります。その場合は他施設に紹介いたします。

 

■わきが(腋臭症)

外用剤を使う方法から始めます。重症の場合は手術をすることもあります。

 

■足指の先から皮膚が死んでゆく状態(糖尿病や、動脈硬化による足潰瘍)

写真  足ゆびの壊疽

■いぼ、タコ、魚の目(靴ずれ、手足の皮膚トラブルなど)

タコでお悩みの方には、靴の中敷き(インソール)をオーダーメイドする方法があります。

イボの場合は、液体の薬品を用いる方法で、何回か通院しながらとってゆきます。

他に、形成外科が担当する疾患・・・

手術後の大きな欠損や変形の修正、乳房の再建、口唇口蓋裂、先天性の耳介変形や手足の奇形、血管腫、悪性腫瘍や大きな良性腫瘍、複雑な再建が必要なもの、顔面骨骨折などは近隣の総合病院に紹介します。当院の形成外科医も手術に参与することがあります。

 

科目の特徴

形成外科は創傷治療の専門です。外科、整形外科の対応した外傷や、術後の縫った傷が治りにくい場合、当科に紹介されてくることがあります。

当科ではほぼ、すべての“キズ”に対し、「なつい式湿潤療法®」を採用しています。潰瘍治療薬といわれる軟膏や消毒薬を使わず、適切な被覆材を用いることで、かさぶたを作らずに、なるべく痛くなく、傷跡を目立ちにくくするための治療法です。

褥瘡では、開放性湿潤療法(通称穴あきポリ、ラップ療法)を用いており、自宅でも施設でも病院と同じペースで治してゆけるような、治療と介護のアドバイスも行っています。

皮膚レベルの浅い傷の場合、病院を受診したほうがいいのかと悩むことがあるでしょう。傷の場所や、深さをみて縫う、縫わないを判断しています。

大西病院の特徴として、高齢の患者さんが多いのですが、内科や脳神経外科などに通っている方で、「ぶつけて皮膚がめくれた」「顔のいぼが気になる」「まぶたが開きにくい」「爪が厚くて切れない」など高齢者特有の困りごとに、形成外科が対応できます。

当科では、なるべく体に負担のかからない以下の治療方法を提案しています。

  • 手術で治す。
  • 毎日、処置を続けて治す。
  • 入院して治す
  • 自宅処置を併用した外来通院で治す

これらを相談しながら決めて行きますが、患者さんの生活様式をなるべく変えない方法を考えて治療を進めて行きます。

 

形成外科の診療内容と科目の特徴.pdf

 

  • 2021年9月24日